大好評発売中のVR専用ソフト「ビートセイバー(beat saber)」
筆者はPS4版とOculus Quest版で楽しくプレイしています。
プレイしていて感じるのですが、このゲームは運動量がすごい。
数曲分プレイすると汗びっしょりになってしまいます。
筆者が経験してきた家庭用ゲームでこれほどまでに運動を要求されるゲームは初めてです。
そこで今回はビートセイバーの消費カロリーを他のスポーツと比べてみました。
目次
健康と運動のVR研究所
米サンフランシスコにあるThe Virtual Reality Institute of Health and Excercise(健康と運動のVR研究所)という様々なVRゲームの運動量を調査している団体があります。
↓公式ホームページ
ビートセイバーの運動強度と消費カロリー
「メッツ」という身体活動の強度を表す国際的な単位があります。
健康長寿ネットには下記のような説明がされています。
メッツとは、安静時の酸素摂取量3.5ml/kg/分を1としたときに、その運動で何倍のエネルギーを消費できたかで運動強度を示した単位です。
安静時が1メッツで、運動強度が2倍になれば2メッツという表し方をします。
上記団体がこの「メッツ」でビートセイバーを評価しました。
被験者はBeat Sabreを4時間プレイし、難易度ExpertでランクB以上を獲得できるレベルのプレイヤー。
そのプレイヤーが 「難易度Expertのステージを4つプレイした時のメッツ」は下記のようになりました。
ビートセイバーのメッツ(運動強度)
- 平均値・・・6.24メッツ
- 最大値・・・7.18メッツ
ビートセイバーの消費カロリー
消費カロリー(kcal) は 「メッツ × 体重kg × 運動時間 × 1.05」で計算されるので
ビートセイバーをすることで体重60キロの人は1分間に約 6.5 ~ 7.5 キロカロリー消費する計算になります。
他のスポーツや活動と比較
健康長寿ネットで公開されている各運動のメッツからビートセイバーの平均値と近い6メッツ付近のものを抜き出してみました。
生活活動のメッツ(6メッツ付近)
メッツ | 生活活動の例 |
---|---|
5.0 | かなり速歩(平地、速く=毎分107m)、動物と遊ぶ(歩く・走る、活発に) |
5.5 | シャベルで土や泥をすくう |
5.8 | 子どもと遊ぶ(歩く・走る、活発に)、家具・家財道具の移動・運搬 |
6.0 | スコップで雪かきをする |
7.8 | 農作業(干し草をまとめる、納屋の掃除) |
運動のメッツ(6メッツ付近)
メッツ | 運動の例 |
---|---|
5.0 | かなり速歩(平地、速く=毎分107m)、野球、ソフトボール、サーフィン、バレエ(モダン、ジャズ) |
5.3 | 水泳(ゆっくりとした平泳ぎ) 、スキー、アクアビクス |
5.5 | バドミントン |
6.0 | ゆっくりとしたジョギング、ウェイトトレーニング(高強度、パワーリフティング、ボディビル)、バスケットボール、水泳(のんびり泳ぐ) |
6.5 | 山を登る(0~4.1kgの荷物を持って) |
6.8 | 自転車エルゴメーター(90~100ワット) |
7.0 | ジョギング、サッカー、スキー、スケート、ハンドボール※ |
7.3 | エアロビクス、テニス(シングルス)、山を登る(約4.5~9.0kgの荷物を持って) |
8.0 | サイクリング(約毎時20km) |
上記表と比較すると、ビートセイバーは
- スコップで雪かきをするよりも運動強度が高い
- バドミントンやバスケットボールよりも運動強度が高い
- 最大値はテニスのシングルスに近い運動強度
ということになります。
難易度Expert+の運動強度はもっと高いはず
上記の測定は「難易度Expertのステージを4つプレイした平均」でした。
しかし、ビートセイバーにはさらに上の難易度である「Expert+」が存在します。
ビートセイバーでは曲を選択する時、右上にその曲の情報が出てくるのですが、そこには「カットする必要のあるキューブの数」も表示されます。
その数は「Expert」と「Expert+」とではかなり差があります。
例えば「$100 Bills」という曲では
- Expertのキューブ数・・・437個
- Expert+のキューブ数・・・734個
という具合です。
全ての曲で平均すると、Expertと比べてExpert+はキューブの数が約1.63倍になっています。
単位時間あたりに剣を振る回数が増えるので、運動強度もその分増えるはずです。
筆者は最近Expert+をクリアしようと毎日練習を頑張っていますが、(詳しくはこちらの記事)「Expert+」は「Expert」の比じゃないくらいに疲れます。
曲にもよりますが、かなりのスピードで腕を動かす必要があり、しかもキューブが絶え間なく流れ続けるので休む間もありません。
ですので難易度Expert+をプレイする場合は、おそらく上記の調査結果よりも運動強度・消費カロリーは多いと考えられます。
まとめ
ビートセイバーの素晴らしいところは「ズバズバと切っていく感覚が楽しいので、運動を長時間しても苦ではない」ことです。
ダイエットや運動不足解消にピッタリの良ツールだと思います。